いくら可愛いからって触っちゃダメって話 キュンとした衝動を抑えよう

いくら可愛くも触っちゃダメってものありますよね。

今、僕はホーチミンのサービスアパートメントに住んでいます。レタントン通りも近く、住み心地もいいです。でも、色々問題あったりするんですよね。詳しくは過去記事を読んでいただくと。

今回はまた別の困りごとが。

サービスアパートメントに子犬がいるんです。

アパートに子犬がいる

僕が住んでるサービスアパートメントのグランド階(日本で一階)には管理人一家が住んでいます。彼らは入口の受付やら、部屋の掃除などを請け負っています。

そんな管理人一家なんですが、子犬を飼っているんです。僕たち入居者はペットの持ち込みが禁止なんですが、管理人はOKみたいです。ちょっと日本では考えられませんが、まあベトナムなんてこんなもんでしょう。

すげー吠えるけど可愛い

そして、この子犬めっちゃ吠えるんです。仕事を終えて帰ると、またにエレベーター前で子犬が待ってます。めっちゃ吠えるんです。もう入居者の迷惑とか考えないくらい吠えるんです。

そんな子犬ですが、可愛いところもあるんです。僕の部屋は2階にあります。出かけようと部屋のドアを開けると、たまに子犬とはち合わせになることがあります。間違ってエレベーターに乗ってしまった子犬が、2階に来てしまったんです。

そんな子犬と一緒にエレベーターに。よく吠え子犬なんですが、こんなお茶目な一面やコミカルな動きにキュンとします。

可愛いからといって触っちゃダメ!

キュンとくる子犬ですが、触ることはできません。前にも書きましたが、ベトナムの犬などは、狂犬病の予防接種を受けてないことがあります。軽い気持ちで触ると危険です。
さわるな危険!ホーチミンの野良犬カワユスだけど触っちゃあかんよ

そう、さわると危険なんです。

例えるなら

26歳のOL真紀子。彼女は同じ部署の課長と不倫している。

世間はお盆休みに入った。真紀子が務める会社も同様に休みに入った。だが、今年のお盆休みはこれといって予定を入れなかった。

例年は金沢の実家に帰ることが多い。口では悪態をつくが、両親も楽しみにしている。しかし、今年は実家に帰るのを見送った。妹夫妻に子供が生まれたからだ。

3つ下の妹は自分と違い高校卒業した後も金沢にとどまった。高卒で入った物流会社で事務をしている。22歳の時に職場の上司と結婚をした。結婚後約1年がたち、赤ん坊が生まれた。

待望の初孫に両親は喜んだ。毎週のように甥の写真が送られてくる。甥の写真を見るのはうれしいのだが、きまって「あなたはいつ結婚するの?」というメッセージが添えられる。直接的に書かれているわけではないが、わかりやすいほどみえみえな言い回しをしてくる。こんな状態で会いにいくのは億劫でならない。

実家に帰るのをやめたが、他に予定もない。仲の良い女友達はすでに予定がつまっていた。課長とはもちろん会えない。こういったイベントがある休みは一緒に過ごすことができない。わかっているとはいえ少しさびしい。

今回のお盆休みは実家から母親が遊びに来ると言っていた。こちらの両親も孫と遊ぶのを楽しみにしているらしい。両親の相手をしなきゃいけないので、抜け出すことも難しいと言っていた。

特に予定のない真紀子は新宿をうろつくことにした。特に目的があるわけでもないが、家で一人こもっているよりは気がまぎれる。

お昼を終えたあと、百貨店に服を買いに行くことにした。女性用売り場で夏秋用の部屋着を探しているとアナウンスが流れた。

「お客様にご案内いたします。町田からおい出での秋本様。只今、迷子センターにおきまして、正くんをお預かりしていす。至急迷子センターまでお越しくださいませ。」

普段は場内アナウンスなど気にもとめないが、その名前に反応してしまった。

課長と同じ名前だ。子供の名前も同じだったような気がする。ただの偶然だろうか。ただの偶然に違いない。

偶然と思いながらも気にかかる。真紀子の足は自然と迷子センターにむかった。

迷子センターの職員はパートー社員なのか、たいした確認もなく奥に通してくれた。そこには子供が眠っていた。遊び疲れ、泣き疲れたのだろう。目の周りにうっすらと涙の跡が残っている。

真紀子は一目見て課長の子供だと確信した。その特徴的な鼻。幾度となく撫でてきただろう。

真紀子はダメだとはわかっていながらこの子の頭を撫でたかった。その鼻を愛でだかった。

触りたい

触りたい

触りたい

サワリタイ

サワリタイ

サワリタイ

真紀子が一歩踏み出し、その鼻に触れようとしたとき

「正ちゃん!」

品の良い初老の女性が駆け込んできた。彼女は子供に駆け寄ると優しく抱きしめた。

課長の母親だ。どことなく目元が似ている。真紀子は何もなかったように、足早に部屋の外へ出た。歩調を早め、それと同時に誰の注意もひかないように。百貨店を出た時にはどっと冷や汗が真紀子をおそった。真夏なのに寒気すらする。

あの時、子供に触っていたらどうなっていただろう。あのままあの子を連れていったらどうなっていただろう。

我思う故に我あり

可愛いからといって触ったら危ないですね。みなさんも気をつけてください!

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください