【読書録】その問題、経済学で解決できます ウリ・ニーズィー ジョン・A・リスト

「人を効果的に操るならどうしたらいいだろう」

仕事でも私生活でも上手い具合に人を操れたらいいなと思う時ありますよね。どんなインセンティブをあげると人は気持ちよく動いてくれるのか。知っているのと知らないのとでは大違い。間違えてしまうとむしろ逆効果にもなりかねません。

今回読んだ「その問題、経済学で解決できます。(ウリ・ニーズィー ジョン・A・リスト/東洋経済新報社)」は効果的なインセンティブについてなど色々な実験データが書かれています。

マインドマップ的な書評

目的

この本を読むための目的です。明確な目的をもつことで本から深い気づきを得られます。
・お金のことを知るため

・効果的なインセンティブを知るため

・経済がどの様に人を操るのかを知るため

・自分を無知から守るため

質問

この本から自分が知りたいことへの質問です。具体的な質問を設定することで、必要な情報が短時間で身につきます。また、能動的な読書ができます。
・どうやったら気持ち良く他人を操ることができるのか

・インセンティブを与える時に効果的タイミング、額などは。

・どんな知識をもっていたら自分を守ることができるか。

気づき

この本から得られた気づきです。

インセンティブ

・インセンティブとして効果的な金額はゼロ、もしくは十分に大きい金額

・インセンティブに中半端な金額を設定すると別の意味を与えてしまう。例えばボランティアでやっていた空き缶集めに少しの成果報酬を加えてしまうと、小銭を儲けるためにやっている、など。

・金額の小さな罰金は逆効果。罪の意識を消してしまい、罰金を払えばいいやと思わせてしまう。

人をあやつるために

・何かを習慣化させるには最初は何かインセンティブが必要。一山超えてしまえばその後は自分の変化がインセンティブになるので習慣化する。

・寄付を募る時には事前に同じ人種の写真を見せた方が上手くいく

・大口の寄付が入ったり、有名なものほど寄付が集まりやすい。(リーダーについていけ理論)

・美男美女が募るほど寄付が集まりやすい

差別から自分を守るために

・購入者の体重、病歴などにより金額がかわる「経済的差別」がある。例えば保険など

・ネットの購入履歴などのビッグデータを握られると経済的差別をうける可能性がある。例えばネット商品などを良く買う人ほど実は商品の表示金額が高くなっている、など。

・障碍者ほど経済的差別にあう可能性がある。障碍者は他と見積もりを比べるのは大変だろうと高目の金額を提示されやすい。

・障碍者などが経済的差別を防ぐ方法として「今日は3軒まわる予定なんだ!」と言って適正な見積もりを出させる。

マインドマップ

読書記録をマインドマップにまとめました。
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我思う故に我あり

インセンティブに関してはかなり勉強になりました。少しでもと思い小さな金額を提示する方が、ゼロよりも良くない結果を生み出すとは。確かに、「空き缶10個に付き1円支給します」より、「お金は出ませんが、みんなで頑張って街を綺麗にしましょう!」の方がタダでもよっぽどヤル気がでますよね。

結構厚い本ですが、知りたいことを明確にして読めば短時間に読めるので、インセンティブに興味がある人は一回読んでみるといいと思います。

その他にもお金で解決する事象などが沢山紹介されています!

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