書評 一生食える「強み」のつくり方 自分のプチスキルを組み合わせて劇的な人生を送ろう!

 今日は堀場英雄さんの一生食える「強み」のつくり方を読んで気になった箇所をピックアップ。

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堀場さんはGE、BCGといった一流海外企業に勤めたが挫折。大手日系メーカーに勤務しながら、今まで習得した「英語力×財務スキル×戦略立案力」でオンライン英会話バリューイングリッシュを設立しました。
そんな著者が提唱するのはプロスキルの習得ではなく、複数のプチスキルのかけ算によって「レア人材」になること。
本書でいうプロスキルとは、ある分野で圧倒的な実績を残す「プロ」と見なされるレベルのスキル。習得には約1万時間(10年)必要。
プチスキルとはプロスキルの4分の1の2500時間(2.5年)の投資で得られるスキルとしています。

プロスキルは突然死する可能性がある

プロスキルで怖いのが、スキルやキャリアの「突然死」です。今までは資格を習得すれば安泰と言われていた弁護士や会計士や医者ですが、すぐに食えなくなるなるとまではいかなくても、憧れの仕事ではない時代が来るかもしれません。
本文ではインドのメディカル・ツーリズムの事例を紹介しています。インドで格安の医療を受けられるようになり、グローバル的には医師の給与が下がってしまったと。
これはエンジニアにも言えることだと実感。現に原子力分野の技術者は一夜でその価値が下落してしまいましたよね。自分が所属する業界がいつ同じような目にあうかわかりません。

日本人プレミアム

「日本人プレミアム」は、日本で生活していると当たり前すぎて意識することがありません。つまり、日本人の強みを意識的に考えたことがない人、または海外で生活したことがない人は、自分がすでに持っている日本人ならではの気づくことができないのです。
本文では著者が海外の美容院へ行った時の経験が書かれています。「おまかせで」とお願いしたところ、適当に変な髪型にされてしまったと…後日、日本人の美容師を見つけて、以降は日本人がいる美容院に行くようにしたと。
重要なのは海外にいた美容師が特別上手だったわけではないこと。日本人特有の「細かな気遣い」がプレミアムとなったこと。日本人として当たり前のことが、世界では強みになることがあるのです。

100人中の1位

プチスキルのかけ算を考えるにあてり、一番初めにやっておきたいことは、自分の強み、自身がすでに持っているプチスキルをしっかり把握するということです。あなたも必ず持っている「100人中1位」の手持ちスキルを棚卸してみましょう。
プチスキルは1000人中の1位や、10000人中の1位である必要はないのです。100人中1位なら結構いけそうじゃないですか?
100人中1のスキルでも掛け合わせることでレア度が増していくのてす。100人中1のスキルを3つ掛け合わせるとなんと百万分の1のレアスキルに。
1/100×1/100×1/100=1/1000000(百万分の1)

我思う故に我あり

自分のスキルを棚卸してみました。
・グラスビールの一気飲みが速い
・健康オタク
・結婚式二次会幹事では一騎当千
ろくなのがでてこない…

 

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