【書評】冒険にでよう 安藤美冬

初めて書評というものを書いてみます。

 
今回の題材は安藤美冬さんの「冒険に出よう」
 
情熱大陸にも出演した、ノマドワーカーの本です。

☆人生はドラクエ

筆者は本の中で、次のような表現をしています。
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人生は「リアル版ドラクエ」だと、私は思っています。
    
 
冒険に出た者だけが、世界を旅し、強敵に打ち勝ち、宝を手に入れられるのです。
 

☆「自分の人生、こんなものだ」と思っている村人A

 
冒頭で作者が会社を辞め、どのような気持ちでノマドワーカーになったかが簡単に書かれています。
 
“忙しい毎日に追われて「自分の人生は、このなものだ」とあきらめる。でも、どこかもやもやして「それって本当に私の人生?」なんて思ったりもする。”
 
こんな気持ちは、皆さん少なからずもったことあるかと思います。
僕もそうです。
 
これはドラクエで言うところの、「村人A」の状態なのでないかと思います。
 
村人は冒険をしません。
村人は町の中にいます。
村人は毎回同じような道を行ったり来たり。
村人は毎回同じ事をいいます。
村人には名前がありません。(ちょっと上位の村人になると名前がつきますが)
村人は魔物と戦うすべを知りません。
村人は魔物と戦おうともしません。
村人がいなくなっても誰も気にしません。
etc
 
ただ生きているだけでは、僕らはただの村人Aなのです。
 
一方冒険者達
 
冒険者は冒険をします。
冒険者は町の中に安住しません。
冒険者は毎回同じような道をあるきません。
冒険者は自分の言葉でしゃべります。
冒険者には立派な名前があります。
冒険者は魔物(困難)と戦う方法を身につけています。
冒険者はあえて困難な道を選び、魔物と戦います。
冒険者は人々の心に残ります。
 
 

☆みんなが勇者である必要はない

 
俺は今の会社が楽しいんだ!
ノマドワーカーなんて生き方、俺はやだ!
ノマドワーカーなんて俺には興味ない。
 
そう思っている皆さんもいるかと思う。
 
でも考えてほしい。ドラゴンクエストではパーティーみんなが勇者ではない。
 
戦士、魔法使い、武道家、僧侶、遊び人、賢者、踊り子、etc
 
様々な職業の冒険者がいる。
 
冒険者になるためには、ノマドワーカーである必要はないのだ。
 
著者は本の中で
“私にとっての「自分らしい生き方をする」とは、「自分の人生の手綱を、自分で握って生きる」ことです。”
“主導権を他人に渡さない生き方を貫くこと。
自分が納得する働き方を実践すること。”
 
と語っている。ノマドワーカーになるという選択は、著者が冒険する生き方を模索した結果だと思う。
 
ただ、他の人たちもノマドワーカーを目指す必要はない。自分らしい人生を模索する中で、会社に所属しながら冒険をすることも可能だ。
 
・会社に所属しながら海外転勤を希望する。
・東京の飲食店が、関西に出店する。
・転職し、今までとは違った商品を営業する。
 
これらも十分立派な冒険だと思う。会社を辞めてノマドワーカーになることが重要なのではなく、自分が冒険するための道を選んでいるかが重要なのだ。
 

☆死んだら教会で生き返らせてもらえばいいじゃない。

著者は本の中で、失敗を恐れず挑戦することの重要性を説いている。
 
“「できない理由」で頭をいっぱいにするくらいなら、挑戦の分を増やして行きましょう。たった一度のきりの失敗で何かを結論づけてしまうのはあまりにももったいない。中期的な視点を持って、何度も何度も挑戦を重ねて行くことです。”
 
ドラクエも町の中、城の中をうろついているだけでは物語も進まないし、成長もしない。
 
外にでて魔物と戦わないと行けないのだ。魔物と戦うことを恐れていては駄目なのだ。
 
例え、魔物にやられてしまったとしても教会で生き返らせてくれる。多少のお金は失ってしまうかもしれないが、やられるまでに稼いだ経験値は無駄にならない。
 
そう、経験値は無駄にならないのだ。やられても、やられてもやがて強くなっていくのだ。
 

☆ブログを書いていることも冒険なのです

 
実はこのブログを書いているのも、一つの冒険だと考えています。
 
夏にはかき氷を食べるだけでなく、作ることに挑戦し。
 
秋には今まで食べたことがなかった秋の味覚を探し。
 
自分らしい暮らしができるよう挑戦するための土台として、家事を見直す。
 
人にされると嫌なことトップ3の喫煙に理解を示すことで、多様性や許容力をあげる。
 
一ヶ月に一個フォーカスすることで、自分のアンテナを増やして行く。
 
何気なく書いているブログですが、これも小さな冒険なのです。
日々の変化のない生活に流されないように、自分の人生の手綱を握るための行動なのです。
 
今年中にはもう一つブログを書くつもりです。そちらはもっと冒険に出るためのブログです。
 
この本は、そのブログを書くための良い参考となりました。

 

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