自分も誰かに迷惑をかけてると思ったらやさしくなれる 他人の目覚まし時計に起こされる日々

最近、寝起きが悪くて困っています。仕事が忙しすぎて睡眠時間が少ないってのもありますが、それ以外にも問題があるんです。

現在、僕はホーチミのサービスアパートメントに住んでいます。まあそれなりに快適に過ごしていますが、何点か不便なことがあります。今までもお湯が出ない、洗濯に出したチノパンがなくなったと記事に書いてきました。

今回紹介する不便な点。それは壁が薄いんです。早朝になると全然知らない部屋の目覚まし時計が僕をたたき起こすんです。

僕が起きたい時間の15分前に鳴る

ベトナムの建物は全体的に壁が薄いです。サービスアパートメントの前はホテルに3ヶ月ほど住んでいましたが、まわりの部屋の音が筒抜けでした。このときのホテルの宿泊費が約45ドル。ベトナムでは結構高い値段です。それでも壁が薄くて音漏れがはげしいんです。そんなんだからサービスアパートメントの壁が薄くて当たり前っちゃ、当たり前。

毎朝、他の部屋から聞こえてくる目覚まし時計。これまたたちの悪いことに、僕が起きたいと思っている時間の15分前くらいに鳴りだすんです。

ただでさえ少ない睡眠時間。一分でも長く寝ていたいときに鳴り響く目覚まし時計。それも全然僕のとは関係ない目覚まし時計。ちょっとイラッときています。

彼(彼女?)も毎日仕事なのだろうか

ただ、ちょっと気になることにこの目覚まし時計は毎日鳴っているんです。毎日、毎日同じ時間。朝の5時半頃に鳴り響きます。

普通に働いていたら休みの日はありますよね。この目覚まし時計の持ち主は休むことなく働いているのか、休みの日でも朝早く起きる習慣なのか。それはわかりません。

ただ、毎日休みなく働いているんだとしたら親近感がもててきました。僕もここ一ヶ月ほど休みがとれていません。このプロジェクト終わったら会社やめるかと思いながら頑張ってます。

もしかしたら、この時計の持ち主も同じ気持ちで働いているかもしれません。自分のことで精一杯で、他人に迷惑をかけているなんて気づいてないかもしれません。目の前のことに一生懸命で周りまで気をつかえる余裕がないのかもしれません。

僕も誰かに迷惑をかけているかもしれない

自分のことに精一杯で、他人に迷惑をかけていることに気づく余裕がない。気づいていても、対処する余裕がない。そんなことは誰にでもあるのではないでしょうか。もしかしたら自分も誰かに迷惑をかけているかもしれません。

そんなことを考えていたら、早朝鳴り響く目覚まし時計もどこか許せるようになってきました。

例えるなら


26歳のOL真紀子。彼女は同じ部署の課長と不倫している。

彼女は最近少し寝不足気味だ。交際を初めて一年半。先の見えない関係に毎日悩んでいる。普段は眠りの深い真紀子だが、この答えのない問いかけが彼女を苦しめている。もう答えはわかっているのに、それを受け入れたくないのかもしれない。

彼女を苦しめているのは問いかけだけではない。最近隣に住む夫婦に子供ができたのだ。真紀子が住んでいるマンションは壁が薄い。話声まで聞こえることはないが、夜中の生活音はとても耳障りに響く。赤ん坊の夜泣きは尚更だ。泣き続けるわけではないが、真紀子が寝入ろうとするタイミングで起こされることが多い。

一度文句を言いに行こうと思ったが、なんて文句を言えばいいのか。赤ん坊の泣き声ではどうしようもない。それとなくでも伝える方法を考えたが、面倒になり途中で諦めてしまった。

また、真紀子は隣に住む若い夫婦に親近感というか運命的な偶然を感じている。旦那側の下の名前が課長と同じ。奥さんの下の名前が牧子。真紀子とは文字が違うが同じ読み方なのだ。年の差も課長・真紀子と同じくらい。見た目の顔や雰囲気などは全然違うが、運命的な偶然を感じてしまう。

もしかしたらあの夫婦ではなく、自分と課長が隣の部屋に住んでいる可能性もあったかもしれない。もしかしたら毎日夜泣きする子供をあやすのは自分だったかもしれない。

もし自分だったら隣に住む人のことまで考えられただろうか。初めての子供。初めての育児。毎日続く夜泣き。きっと隣人の迷惑を気にする余裕なんてなかっただろう。子供と向き合うだけで精一杯だっただろう。

隣に住んでいのは牧子ではない。自分なんだ。そう考えたら耳障りに聞こえていた子供の泣き声が気にならなくなったきた。

今日はよく寝付けそうだ。明日、赤ん坊の名前でも聞いてみよう。きっと子供の名前も運命的な偶然があるに違いない。

我思う故に我あり

耳栓とかして寝ればいいんですが、それだと寝過ごしてしまいそうですからね・・・。さらに普通の耳栓だと耳穴が痒くなるっていう面倒くさい体質もあるんですよね。何かいい方法あったら教えてください。

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