『一万円起業』クリス・ギレボー  マイクロビジネスで自由を見つけたい人は必読!その2

『一万円起業』クリス・ギレボー  マイクロビジネスで自由を見つけたい人は必読!その1 | Fu/真面目に生きる

 

 

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魚の捕り方ではなく魚を与える

顧客に完全なサービスを提供するかわりに、顧客にも舞台裏を見せ、作業もしてもらったほうがいいだろうと考えてしまっている。なぜなら、それが顧客の望みだと思い込んでいるからだ。
 

よく知られていることわざに、「人に魚を捕ってやれば、その人は一日生きられる。魚の捕り方を教えれば、その人は一生生きられる」というものがあが、これが全ての元凶だろう。

 
腹のすかせた漁師が相手なら、このことわざは正解だ。しかしビジネスにおいては、これではうまくいかない。ほとんどの顧客は、魚の捕り方を習いたいとは思っていない。1週間休みなく働いたあとでレストランに行くのは、何もかもやってもらいたいからだ。
 ここに関しては、魚の捕り方(手段)を教えるのではなく、魚(真のニーズ)を提供するのが大事なんだなと解釈しました。
 
本書では宿泊、食事などができる乗馬クラブを経営するバーバラさんの話が出てきます。バーバラさんに「何を売っているのですか」「顧客はなぜあなたたら買うのでしょうか」たずねると次の様な答えが。「私たちはただ乗馬体験を売っているわけではありません。自由を提供しているのです。来てくれた人がほんの束の間でも日常を離れて、思ってもみなかったような人間になるお手伝いをしているです」
 
顧客に乗馬を上手くなってもらうための施設ではなく、自由な時間を売っているです。乗馬体験(手段)を提供するのではなく、顧客の真の要望である自由な時間を(真のニーズ)提供しているということですね。
 
ガジェットなども性能が良いけど使いこなすのが大変だったり、設定が難しいものがあります。しかし、顧客からしたら性能はそこそこでも使いやすく設定が簡単なものの方がいい場合があり、えてしてそういう物の方が売れたりします。
 
どんなに素晴らしくても手段を提供するより、真のニーズを提供する方が人は喜びやすいのです。
 

「ニーズ」の簡単な見つけ方

私たちはみな、あるものをより多く増やしたいと願い、あるものはより少なく減らしたいと願っている。
 
あなたのビジネスが、人の欲しがるものをより多く提供するか、ほしくないものを取り除くこと(あるいはその両方)を目標にしているなら、そのやり方は間違っていない。
本書では「増やしたいもの」に愛、お金、自由や時間。「減らしたいもの」にストレス、長時間の睡眠、うまくいかない人間関係などをあげています。
 

情熱は「ときには役立つ」くらいに心得る

(情熱+スキル)×(問題+市場)=ビジネスの機会
 
情熱は重要だが、この数式の一部でしかないことに注目してほしい。
昨日の記事で書いた共通部分の記述とも関係しますが、いくら自分の情熱が高くても問題や市場がないとビジネスチャンスが生まれないのです。
 
本書では対策として、「情熱を完全に放棄するのでなく、適度な情熱を適切なオーディエンスに結びつける」としています。
 
完全に情熱を放棄するのは難しいですが、オーディエンス(顧客)に合わせてシフトするのは可能なはずです。例えば、スキーに情熱を燃やすインストラクターがいたとします。顧客のニーズがスキーからスノーボードに移っているとしたら、適度な情熱を適切なオーディエンスに結びつけ、スノーボードのインストラクターをするという手もあります。
 

人をひきつけるオファー

人を引きつけずにおかないオファーとは、30キロ地点で出されたオレンジだ。
 
見込み客が断れないオファーはどうすればできるのだろうか?
 
何度も繰り返すが、まずは魚を与えるのが大原則。
 
次に、適切な時期に、適切な相手を選んでいるかどうか。相手はよくてもタイミングが悪いときがままあるものだ。
 
本書ではマラソンの30キロを過ぎた地点での話が出てきます。無料で配られているオレンジとクリスピー・クリーム・ドーナツ。どちらを選ぶかは明白ですね。
 
重要なのは、マラソンの30キロ地点で無ければドーナツを選ぶ人が多くなるだろうということ。いかにタイミングが重要かがわかります。
 
学生時代に陸上部でしたが、30キロ地点でドーナツは無理です…ちなみにゴール間際でスイカが食べ放題というレースがあります。10キロレースに参加したことがありますが、スイカを4切れくらい食べてゴールしたのを覚えてます。

スイカロードレース | 富里市

 

 

 

1万円起業家たちが怖がっていたもの

1.外的な恐れ
これはマーケットの変化に関係したものがほとんどだ。特にネットビジネスの場合、「技術上のアンバランス」を利用する形で作られたものが多い。ユーザーが不便だと感じることを解消するサービスを供給していた場合、そもそも問題が修正されてしまえば需要がなくなる。
 
2.内面的な恐れ
企業時の情熱が衰えたあとも車輪を回し続ける必要があった人は、「自分をごまかすこと」について心配していた。
 
これだけ技術が発達すると、突然マーケットがなくなるものもありますね。昔の話で言えばポケットベル。
 
マーケットが急になくなることに関しては、『一生食える「強み」のつくり方』中でも触れていました。
 
本書で著者が記しているのは、ビジネスの前途についてそうした恐れを抱くのは自然であるということ。また、みんなそれに対処する方法を考えながら進んだということ。
 
また、情熱がなくなったとしてもそれまでに費やした労力、努力などは血肉になり無駄にはならないということ。
 
マーケットが無くなるかも、情熱が無くなるかもと心配ばかりしているよりも、まずは動くことですね。
 

我思う故に我あり

この本を読んでると色んなビジネスアイデアが出てくると共に、読みながら出てきたアイデアの問題点も思いつきます。
 
起業する、しないに関わらずビジネスに関わる人は一度読んでみることをおすすめします。
 
こんなビジネスが成り立つんだと驚きの連続だし、是非とも利用したいと思うビジネスが満載です。
 
1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法
クリス・ギレボー
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