『ソース』 ワクワクする人生をあゆむために捨てさるべき8つのウソ

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ワクワクする人生をおくっていますか?」

こう聞かれて自信をもって「YES」と答えられる人が何人いるだろうか。むしろ

もっと自分の個性を生かした生き方がしたい

もっと自分に合う仕事があるのでは

いつかこんな仕事を辞めて独立したい

今とは違う場所に住んで生きたい

そんな風に考えながら、ワクワクとはほど遠い生活をしている人達の方が多いのではないだろうか。僕もその一人だ。

では、「あなたのワクワクする人生とはどんな人生ですか?」と聞かれて答えられる人も少ないのではないか。自分が何にワクワクするかわからないと、どんなに頑張ってもワクワクする人生を歩むことができない。

今回紹介する『ソース』マイク マクマナス 著/ヴォイス出版は自分のワクワクする人生を見つけ、実行するための方法が書かれている。ここで使われている「ソース」とは「源」という意味だ。「ワクワクの源泉」であり「生きる意欲の源」を表している。

8つの誤ったウソ

本書ではワクワクする人生を送ることを阻害している原因として次のように述べている。

望み通りの人生や仕事が手に入らない理由は、私たちが誤った社会通念をうのみにしているからではないでしょうか。

誤った社会通念(ウソ)としてあげられているのは次の8つだ。
・責任感のウソ
・ヤル気のウソ
・能力のウソ
・上手のウソ
・決断のウソ
・妥協のウソ
・優先順位のウソ
・現実的になれというウソ

この8つを見直すことが重要になる。

責任感のウソ

人が取るべき責任ある行動はただひとつ。自分が心からしたいことをすることである。それが人生でもっとも責任ある行動であり、その人が負う最高の責任である。

人は自分のやりたいことではなく、やるべきことを優先しがちだ。それは「良い大学を卒業して、立派な社会人になれ」や「会社のために自分のことは二の次にしろ」など、家族や社会から期待されることだ。人は家族や社会の期待を言い訳にして人生を諦めてしまう。

しかし、著者は個人のもっとも責任感のある生き方はワクワクを追求することだとしている。ワクワクする人生を生きることで喜びがにじみ出る。それが家族や社会に良い影響を与えるのだ。

ヤル気のウソ

無理矢理にヤル気を出す必要があるのは、したくないことをしなければならないときだけです。

セミナーや自己啓発本を読むと一時的ではあるがヤル気がでてくる。「明日から頑張ろう!」と学んだことを実践しようとする。しかし、そのヤル気はやがて消えてしまい、実行できていない自分を攻めてしまう。

自分がしたくないことをするためのヤル気は、結局長続きしない。他人が期待することのためにヤル気を出そうとしても長続きしないのだ。

逆に自分がやりたいこと、ワクワクすることであれば自然と内側からヤル気がわいてくる。子供の時の遊びなどがそうだ。誰に言われるまでもなく、何時間と集中して遊んでいた。あの時ヤル気を出そうとしていた人はいないはずだ。

能力のウソ

適正かあると言われたからといって、それをする必要もなければ、好きになる必要もない。しかし、適正がなくてもワクワクすることなら、やったほうがいい

人は好きや嫌いかではなく、自分の得意分野や適正分野で仕事を選んでしまう。しかし、自分の好きなことをやっていないと心は満たされない。

本書ではワクワクすることや好きなことに適正がないと思う場合は、なおさらそれをやろうと主張している。それは世間には誤った通念かあり、高収入を得、社会的地位や名誉を獲得するためには才能や能力が必要だと信じられているからだ。

著者は次のようにも述べている。「才能や技術がなければできないというのは、自分がしたいことするのが怖いときに使う口実にすぎません」

能力や適正があった方がいいのは確かだが、それよりも優先するべきは自分の好きなこと、ワクワクする気持ちなのだ。

上手のウソ

下手でも心を燃やせるものなら、ぜったいにやりつづけよう

自分の大好きなことをしていない人は「収入がないとこまるから」「自分には能力がないから」「年をとりすぎているから」と言い訳をする。

それに対して著者は次のように反論している。「ワクワクすることなら、人は自然にヤル気が出てきて、だんだん上手になっていくし,幸せで満足そうな人のところには人や機会やお金が引き寄せられてくるものです」

重要なのは「能力かなければやれないと思いこんでいると、怖くて足を踏み出せない」点だとしている。ワクワクすることがわかっているのに「自分には能力がない」と諦める必要はない。自分でできる範囲からやっていけばいいのだ。

決断のウソ

私たちにとって最善の行為は、決断をぐずぐず先に延ばすことだ

世間ではすぐに決断をする方が効率もよく、生産性も良いとされている。しかし、著者は決断を先に延ばすことの重要を述べている。

決断を延ばしている時は潜在意識が情報を収集し、無意識下で処理をしている。ぐずぐずしているように見えるが、集めた情報を消化し、物事が明確になるまで時間をかせいでいる。ぐずぐずしているのは潜在意識からのメッセージなのだ。

自分の気持ちがはっきりしていなかったり、心の準備ができていないのに外からのプレッシャーで物事を決断するべきではないのだ。

妥協のウソ

自分かやりたいことを全部やるのは可能だ。むしろ、やりたいことはすべてやるべきだ。真に豊かな人生を送っている人たちは、やりたいことをすべてやれる生き方をしている

著者は自分のやりたいこと、ワクワクすることはすべて実行可能だとしている。一見同時にやることを不可能に見えることでも、人生に対してバランスのとれたアプローチを取れば実現可能だとしている。

自分がワクワクすることなら、選択にせまられて一方を諦めてはならない。妥協して一方を諦めなくてはいけないと考えた時から思考は停止してしまう。全部を満たす方法か必ずあるはずなのだ。

優先順位のウソ

優先順位の必要性を説く人たちは、自分にとって一番大事なことから順番に優先順位をつけ、リストの一番上から実践するようにと教えられます。自分のニーズ、プロジェクト、欲望やワクワクに順位をつけろ、というわけです。
しかし、こういうやり方をすると、リストの最後まで実行する時間はまずありません。ところが大抵の場合、リストの最後にあるのが一番楽しいことであり、心を満たしてくれることなのです。

優先順位をつけようとすると、やらなくてはならないことなどを優先してまう。それは「しなくてはいけない」という理性だけの決断になってしまいがちだ。自分が本当にやりたいことは後回しになってしまう。

バランスのとれた生活を送るためには、潜在意識の声に耳を傾ける必要がある。やりたいことは後回しにせずに、やりたいことから実行するべきだ。

現実的になれというウソ

「いつまで夢を追っているんだ。もっと現実的になりなさい」「世の中はそんなに甘くないぞ。そんなことで食べていけるわけがないじゃないか」と世間は忠告し、批判します。
人が「現実的になれ」と言っているとき、その言葉の本当の意味は「自分のやりたいことを、やりたいようにやるな」という意味です。

本書ではカナダ・アメリカ野球リーグで活躍したピート・グレイ選手の例をあげている。彼は子供の時に交通事故で右腕を失くしてしまった。事故のあと、利き腕を失くしたグレイ選手は左手で投げたり、打ったりする練習をした。

グレイ選手はまわりから「現実的になれ」と忠告されたことが何回もあったのではないか。それでも諦めないで、自分がやりたいことをやったから結果見事ブロ野球選手になれたのではないだろうか。

我思う故に我あり

8つのウソをまとめながら思ったのは「こんなこと子供の時の自分に話したら笑われそうだな」ということだ。子供に話したら「なに言ってるの。そんなこと当たり前のことばかりじゃん」と返されてしまうのではないだろうか。

また8つのウソが主張したいのは「人生のワクワクを諦める必要はない」ということだ。他人の価値観,自分の固定概念で縛られる必要はない。自分の人生は自分がワクワクすることを最優先すべきなのだ。

今回紹介した「ソース」はユダヤ人大富豪の教え(本田 健 著/大和書房)あたりも一緒に読とむいい。(おすすめは本よりもFebeなどのオーディオブック)一層理解が深まるはずだ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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