「あれ、なんだこの下っ腹の違和感は・・・もしやこれが脂肪・・・」
僕は体脂肪率が低い方です。身体に脂肪がつくと敏感にわかります。
あなたはなぜ太る?体脂肪率5%の僕が気をつけている9つの習慣 –
普段であれば放っておいても戻るし、増えても健康的な増え方が多いのであまり気にしません。
しかし、ここ最近は出張や飲み会が続きあまり良くないなと。少し焦っています。
そんなタイミングで素晴らしい本に出会いました。それが食欲コンサルタントである村山彩さんの「あなたは半年前に食べたものでできている 実践編(サンマーク出版)」。読んだら目からウロコが落ちまくりました。
村山さんの著書やセミナーは以前に記事にしていますが、それ以上に詳しく書かれています。さすが実践編。
せっかくなので、自分が気がついたポイントを3つほどに絞って書いておきます!
あなたは半年前に食べたものでできている 村山彩 食事と真剣に向き合うための本!
どうやったら健康的に痩せられる?それって本当に食べたい?正しい食欲って?ツナゲルアカデミー第2回
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1.誰でも食欲はコントロールできる!
まずは食欲のコントロールから。
わかっていながらも食欲をコントロールできないってことありますよね。ついつい甘い物、脂っこい物、味の濃い物。そんな食べ物ばかりを選んでしまう時があります。
実際、僕も最近コントロールできていません。皆さんも自分の暴走する食欲に落ち込んだ経験があるはずです。
著者の村山さんも本書でこんな告白をしています。
恥ずかし話ですが、みなさんも同じ悩みを抱えていると思いますので正直に告白すると、ふだんの三、四倍もの量を食べてしまうこともあります。
食欲コンサルタントの村山さんでさえ、このまで乱れることがあるんだなと衝撃でした。食欲コンサルタントはストイックなイメージがありますが、ごくごく普通。みんなと変わらないんです。
しかし、村山さんはそんなことがあっても落ち込みません。なぜなら、食欲は立て直してコントロールできるようになると知ってるからです。誰でも食欲はコントロールできるようになるんです。
ポイントは20分運動
食欲コントロールのポイントとなるのは、20分運動を取り入れた下記の方程式。
食欲コントロールの方程式=
(20分以上の体全体が汗ばむ運動+正しい食事を続けて二食)×三セット
体に負荷がかかりすぎない運動が重要になります。軽い運動と食欲の関係に関して本書では下記の様に説明されています。
リラックスできるくらいの運動をすると、満腹ホルモンであるレプチンが分泌されるといわれています。
また、適度な運動で爽快感を感じると、セロトニンという幸せホルモンが分泌されるのですが、このホルモンも食欲を抑えてくれます。
前作では科学的な根拠が若干曖昧でした。「なんで20分運動?」と疑問に思っていたんです。本書ではその点も解説されてるため、とても腑に落ちました。
食欲コントロールはストレスコントロール
そして、食欲コントロールで重要になってくるのがストレスコントロールです。
僕は仕事で残業が長引くとストレスがたまります。途端に飲みに行きたくなったり、脂っこいラーメンを食べたくなったり。みなさんも経験があるんのではないでしょうか。
本書でもその点が語られています。強いストレスがかかると、それを打ち消そうとして刺激を求めます。それが甘いものや、脂っこいものなんです。
そんなストレスを解消するために、運動はとても効果的なんです。
いつから始めてもいい
この食欲コントロールに関して、本の裏表紙に素晴らしいことが書いてあります。
「食欲コントロール」のいいところは、何回でもやり直しがきくこと。
そして、いつから始めても遅くなんかないことです。
食欲って自分が健康的に生きるために、いつまでも関わってくることですよね。今までがどうであれ、今日今から始めたって遅くないんですよ。
2.象の手綱を握る
2つめが感情の手綱を握るということ。感情というか欲望・衝動と言いかえてもいいかもしれません。
「スイッチ!(チップ・ハース/早川書房)」の中では象(感情・衝動)、象使い(理性)というような表現をしています。象さんは強力です。放っておくとその有り余る力を使って暴走します。象使いは象が暴走しないよう、しっかりと手綱を握る必要があるんです。
僕もそうですが、気をつけないと欲望のまま食べてしまうことがあります。本書ではそうならないヒントがたくさん書かれています。
感情から理性へ
例えば写真に関してはこんな風に書かれています。
「これは人に見せたくなるような食べ物か?」と食べる前に考えることで、食べようと思っていたものを食べずにすませることができる場合がある
僕は結構食べてるものをSNSに投稿します。しかし、なんとなく体に悪そうだったり人に見せたくないものは投稿しない時もあります。これは写真を撮ることでふと我に返っているんだなと。
女性なんかは「この写真を好きな人に見られたら・・・」とか思うと、かなり食べたい衝動を抑えられるのでないでしょうか。
もう一つくらい抜粋してみます。村山さんは空腹でたまらないときに、こんな工夫をするそうです。
食欲が乱れたときの対処法として、私がよくやるのは、お箸を利き手の逆の手でもつことです
なんと食べにくくすることで、荒れ狂う象(欲望)をなだめるという荒技。無理矢理にでもゆっくり食べることで、食欲は段々と落ち着いてきます。象さんが落ち着いてくれれば、象使い(理性)も楽になりますよね。
象(感情)さんの暴走を防ぐためには、色々な工夫をして象使い(理性)に手綱をもどせばいいんですね。
3.食べ物と向き合う
最後の気づきが食べ物としっかりと向き合うということ。人一倍食には気をつかっているつもりですが、最近おろそかになっているなと気がつきました。
食べ物への無関心は、自分にはね返ってきます。
半年後を意識する
本のタイトルにもなっています。今の体は半年前に食べたものの結果です。そして、今食べてるものが半年後の体を作ります。
本書の中でもこのように語られています。
食べ物を見つめるのは、食べ物にきちんと向き合うことでもあります。何を食べているのかもわからずに食べてしまうのは、食に対してあまりに雑な向き合い方だと思いませんか?だって、その食べ物が、あなたの半年後の体をつくるのですから
僕の感覚としては半年といわず週間、月間単位でも体に影響がでます。短期間ですらここまで感じるんです。
無関心なまま続けたら、半年後にはもっと影響がでるのは明白ですよね。
「人」として食事してるか
村山さんは結婚したばかりの頃、食事のときはいつも旦那さんよりも、先に食べ終わってしまっていたそうです。
原因は、食事をするときに「食べる」という行為がおろそかになっていたため。そんな村山さんはある工夫をしました。
食事をするときは、「いまから栄養素をとります」という心構えで、きちんと気持ちをととのえてから食べはじめます。そのためには正しい姿勢で食卓に向かうこと。食卓には箸置きとランチョンマットをそろえて、きちんと食事をする態勢をととのえるのがいいでしょう。そして、食べる、味わうというひとつの手順を大切にしてほしいのです。
僕がそうなんですが、お腹が空いてるときはガッついて食べてしまいます。それこそ獣のように。自分で「あ〜みっともないな」と感じて恥ずかしくなります。
餌を食べるだけなら獣だってできます。でも、「人」として食事をするってそういうことじゃないなと感じました。食べるものだけでなく、いかに食べるか。それが食に向き合うこと。自分に向き合うことだと考えさせられました。
我思う故に我あり
本書を読みながら、速攻でランチョンマットをアマゾンでポチりました。(なんて単純 笑)届くのが楽しみです。
巻末には実践レシピも載っているので、こちらも試してみたいなと。
例えば
ごま油と甘タレで豚レバーとクレソン丼
のりペーストゆでたまご
しょくがとしじみの佃煮と大根の混ぜごはん
簡単で応用も効きそうです!
はじめにも書きましたが、本書は前作以上に具体的でためになります。自分の体ともっと向き合いたい人はオススメの一冊です。
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