「やらなきゃいけないこと、やりたいことが多すぎる。1日24時間じゃ足らなすぎる」
時間が足りてないのはほとんどの人の悩みですよね。
今回紹介する「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」はそんな人にオススメの一冊です。
著者の樺沢 紫苑さんは精神科医としてだけでなく、本の執筆活動、SNSでの情報発信、毎月20冊以上の読書をしています。それだけでなく自分の時間をしっかりと確保して、人生を謳歌しています。
一体どうやってそんなに時間を作り出しているのか?
本書では最高の生産性を実現する方法論が紹介されています。
この記事では、本書の中から特にグッと部分をピックアップしました。
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「集中力」で24時間を2倍にする3つのポイント
本書で紹介されている生産性向上のカギは「集中力」。24時間を2倍にするために「集中力」と上手く付き合い、生産性を上げ方法が書かれています。
ポイントは次の3つです。
- 「ゴールデンタイム」を意識して効率よく集中する
- 「運動」、「睡眠」、「休憩」で集中力をリセットする
- 集中力を高める工夫をする
それぞれ説明していきます。
「ゴールデンタイム」を意識して効率よく集中する
多くの人が「集中力の必要な仕事をするすために、集中力を高めよう」とします。
でも,それは間違いです。
短期間であればできますが、集中力を高めるにも限界があります。
誰だって経験があるはずです。
ヘトヘトになるまで働いて、帰宅してから勉強しようとして挫折。
「ああ、自分はダメな奴だ。集中力がないんだ。もっと頑張らないと」なんて凹んでしまう。僕にも思い当たることがあります。
でも、あなたがダメなんじゃないんです。集中するタイミングを間違っているだけなんです。
本書では「集中力が高い時間に、集中力の必要な仕事をする」ことの重要性が書かれています。
集中力が最も高まるのは朝。朝に作業すればどんな人でも集中力が高まるんです。
本書では集中力が最も高まる朝を「脳のゴールデンタイム」と説明しています。
「運動」、「睡眠」、「休憩」で集中力をリセットする
集中力には限りがあります。誰だって集中したあとは疲れるんです。
では、使ってしまった集中力をリセット、回復させる方法はないのか?
本書では使ってしまった集中力を回復させるために、「運動」、「睡眠」、「休憩」が大事だと書かれています。
集中力が途切れがちな午後には、30分程度の有酸素運動をすることで脳がリフレッシュ。早朝と同様に「脳のゴールデンタイム」を体感できるそうです。
そのほかにも、作家であり精神科医の立場から解説する「睡眠」の重要性。
「休憩」の重要性に関しては、映画『007』のボンドガールから学ぶ「15・45・90の法則」などが書かれています。
集中力を高める工夫をする
集中力を意識的に高めることは難しいですが、集中力を高めるためにできる工夫は色々あります。
本書では「雑念排除法」、「制限時間仕事術」が紹介されています。
雑念は主に4つ。「物による雑念」、「思考による雑念」、「人による雑念」、「通信による雑念」。本書ではそれぞれの雑念に対して、どうやって排除すればいいのか解説されています。
「制限時間仕事術」では、集中力を高めるためにアラームではなく、ストップウォッチで時間制限をすることを推奨。理由は本書を読んでみてください。
「知識はあっても、できてない人」は絶対買うべし
正直に言うと、本書で書かれている内容は全てが目新しいものではありません。
8割くらいは他の本でも紹介されている内容だと感じます。
それでも、実際にできている人は少ないじゃないかな。
知っていても、できていなければ意味がありません。
本書ではあなたの時間を2倍にする術が余すところなく、わかりやすく紹介されています。
僕も時間術系の本は何冊か読んでますが、ここまでわかりやすく紹介されている本は少ないです。
他の時間術本を読むのは、本書をやりきってからでも遅くないですよ。まずは本書を買って、読んで、実践してください。
時間術の先にあるもの
本書はただの時間術ではありません。
この本の最終目的は「人生を謳歌すること」です。
単に仕事の効率をあげる方法や、自己投資の時間を捻出する方法を書いた本ではないんです。小手先の時間術を書いた本ではないんです。
最終目的が「人生を謳歌すること」なので、本書の内容は濃密になっています。
単なる時間術が知りたい人でなく、人生を楽しみたい人にオススメの一冊です。
我思う故に我あり
久しぶりに読み応えのある本でした。これは古本屋に売らずに本棚にしまっておくこと決定です。
この書評もしっかり本書に書かれている内容を実践しながら書きました。
早朝の短い時間にかけて、とってもいい気持ちいい!
「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」。オススメです。
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