「めんどくさくて行動できない」を改善する6つのポイント 〜「めんどくさい」がなくなる本 by 鶴田豊和

めんどくさい。

口癖にしたくないとは思いながら、いつの間にかつぶやいてしまいます。

やらなきゃいけないとわかっている。

やりたいと思いながらなんだかめんどくさい。

ついつい大事なことほど後回しにしてしまいます。

僕もブログを更新しようと思っていたのに、いつの間にか寝っ転がって漫画を読んでるなんてしょっちゅうです…。

これではいかん。

めんどくさいという感情をどうにかしたい。

そんなときに見つけたのが今回紹介する「めんどくさい」がなくなる本(鶴田豊和/フォレスト出版)です。

本書の中ではめんどくさいを下記の3つに大別。

  • 行動するのが、めんどくさい
  • 人間関係が、めんどくさい
  • 何もかもが、めんどくさい

今回は3つのめんどくさいの中から「行動するのが、めんどくさい」に絞って6つのポイントを紹介します。

1.行動するのに必要なのは「やる気」や「モチベーション」ではなく「情熱」

「お前やる気あるのか?」

みなさんも一度や二度言われことがあるんじゃないでしょうか。

行動するにはやる気やモチベーションが必要。やる気さえ出せば行動に移せる。

こんな風におってるかもしれませんが、鶴田さんは本書の中できっぱりと否定しています。

今までのあなたは、行動力を上げるためには「意志の力」や「やる気」「モチベーション」が必要だと聞いたことがあるかもしれません。しかし、これらは行動力とほとんど関係ないのです。

セミナーに参加したり、感動する本を読むとテンションが上がります。

「やる気」や「モチベーション」がアップすると一時的にはがむしゃらに行動できるようになります。

でも、それは短期的なこと。

みなさんも経験かあると思いますが、無理やり上げたテンションを長期的に維持するのは難しいんです。

心も体も消耗してしまいます。

では、行動力を上げるためには何が必要なのか。

それは「情熱(パッション)」「ミッション」です。

自分か好きなことは時間を忘れて熱中します。

めんどくさい作業でも、情熱を傾けられることに対しては行動できるのです。

2.「行動するのが,めんどくさい」と感じるメカニズムを知る

「行動するのが、めんどくさい」と感じるときには共通点があります。

めんどくさいを克服するためには、発生のメカニズムを意識することが重要。

本書のなかでは「めんどくさい発生のメカニズム」という名前で紹介されています。

発生のメカニズムは3つ。

「やらなきゃ」と思う

いろいろと考えてしまう

「めんどくさい」と感じる

「〜しなければならない」というのは、義務ですよね。一般的に人は、できるだけ義務を負いたくないわけです。
 ですから、義務から逃れるための材料をなんとか集めようと、いろいろ考えてしまうのです。その結果、「めんどくさい」という感情が強くなります。

これを読んだ瞬間、「あ〜あるある。めちゃくくちゃ心当たりある」なんて思っちゃいました。

僕も経験かありますが、「やらなきゃ、やらなきゃ」と思っていることほどめんどくさくて後回しになってしまいます。

さらに考えれば考えるほど嫌になってきて、言い訳をつくって後回しにしてしまいます。

発生のメカニズムを知っておけば、対処可能。

本書でなかでは「めんどくさい」がなくなる4つの原則を紹介しています。

  • 第1の原則 「やらなきゃいけないこと」を減らす
  • 第2の原則 「やらなきゃ」と思わないようにする
  • 第3の原則 「やらなきゃ」と思っても、いろいろ考えない
  • 第4の原則  工夫して、とにかく行動する

3.ハートに聴いて「やらなきゃいけない」を減らす

「やらなきゃいけない」を減らすためにどうしたらいいのか。

本書で強調されているのは、頭で考えるのではなくハートに聴く。

「やらなきゃいけない」と考えていることの多くは、実際にやらなくても良いことだったりします。

好きでもないのに、これをやっておくと得するからやらなきゃ。

本当はやりたくないけど、世間体を考えるとやらなきゃ。

頭ばかりで考えていると、やらなきゃいけないことがどんどんと増えていきます。

心の声を聴くために、まずは「めんどくさい」と思っていることを紙に書き出します。

そして、本当に「やらなきゃいけない」ことなのか、ひとつひとつハートに聴くことが重要なんです。

本書の中でも著者はハートの声に従い、「幸せに成功するためには、運動すべきだ」という考えを捨てました。

運動は目的ではなくあくまで手段の一つ。運動することを目的にして、幸せを感じなくなってしまっては本末転倒です。

ハートの声が「やらなくていい」と言えば、やらなくてもいいんです。自分かめんどうだと感じたなら、機械や人に頼ったっていいんです。

ハートの声を聴けば、「めんどくさい」と思っていたことが減っていきます。

4.「やらなきゃいけない」を「やりたい」、「やってもいい」に変える

「やらなきゃ」と思わないようにするためにどうしたらいいのか。

本書のなかではこのように説明されています。

「やらなきゃ」という考えを「やりたい」とか「やってもいい」というふうに変えることができれば、「めんどくさい」という気持ちがなくなります。

「〜しなくてはいけない」、「〜してはいけない」は大人になる段階で身についた固定概念です。頭の中にある幻想です。

何度も書いてますが、「やらなきゃいけない」ことなんてほとんどないんです。自分で勝手に「やらなきゃいけない」と思い込んでいるだけんなんです。

勝手に思い込んでいるだけなので、「やらなきゃいけない」から「やりたい」、「やってもいい」と書き換えることも可能。

本書の中では次のように説明されています。

「〜やらなきゃ」を「〜する必要はない」に置き換え、その理由を挙げます。
そのあと、「〜やらなきゃ」を「〜やりたい」に置き換え、その理由を挙げます。

やらなきゃ、やらなきゃと思っていることに「〜する必用はない」と許可を出してあげるのです。

「〜やる必用はない」と許可を出してあげれば、自分の認識が変わります。

自分の認識が変われば、「やる必用はないけど、それでもやりたい」と前向きな選択肢を選ぶことができます。

前向きな気持ちになれば、「めんどくさい」という気持ちは消えていくんです。

5.考えすぎないでとりあえず行動する

どうしても「めんどくさい」と思って行動できない場合にどうしたらいいのか。

とりあえず考えすぎないで行動してみましょう。

鶴田さんは本書の中で次のように説明しています。

行動力が低い人は、ほとんどの場合、事前に考えすぎる傾向があります。一方、行動力のある人は、あまり考えずにとりあえず動きながら、体で覚えていきます。

効率的に行動する。見通しがたってから行動する。情報が集まってから行動する。

なかなか行動に移せない人は、事前に考えることにエネルギーを使いすぎているんです。

いざ行動を起こそうとしても、考えることにエネルギーを使いすぎて、行動するためにエネルギーが尽きてしまいます。

人は1日のうちに意識的、無意識的を合わせて数万回思考していると言われている。

その内のほとんどが無意識的な思考で、本書では「なんとなく思考」と紹介されています。

この「なんとなく思考」の多くがネガティプなものとなりなります。

さらにネガティブな思いから受けたストレスを回復するために、膨大なエネルギーを使うんです。

ですから、私たちのエネルギーは、毎日を生きることで精一杯となり、何か新しいことをやろうとしても、「めんどくさい」という気持ちか強くなって、行動できなくなってしまいます。疲れているときは、何もする気が起きませんよね。
また、何か新しいことをする前は、いろいろ考えすぎてしまい、よりめんどくさくなって、行動できなくなります。

考えすぎてエネルギーを使い切る前に、とりあえず行動することが重要。

実際にやってみると、案外簡単に終わったりすることがよくあります。

6.工夫をして心理的な抵抗を減らす

とりあえず行動するこだけでなく、工夫して心理的な抵抗を減らすことも重要。

本書の中では心理的な抵抗を減らすために、10の工夫が紹介されています。

  • 初期状態維持の法則
  • 小さく始める
  • 毎日少しずつ目標を大きくする
  • インテンション(意図)をセットする
  • アクションリストにすでにやったことを入れる
  • 人の助けを借りる。人を巻き込む
  • 好きなことと関連付ける
  • 客観的な視点で、実際にやることを書き出す
  • 考えをすべて紙に書き出す
  • 「どうやって楽しみながらやるか」を考える

個人的に気になったのは、インテンション(意図)をセットする

インテンション(意図)とは、望む結果のことを指します。

そのとき「自分が何を感じたいのか」「どういう体験をしたいのか」というのを明確にして、インテンション(意図)をセットします。

インテンションをセットすることで、「うまくいかないかも」という心理的抵抗を減らして、自然に行動できる。

行動した結果、自分が望んだ現実を引き寄せることができるんです。

我思う故に我あり

めんどくさがってなかなか行動に移せない自分を責めていましたが、この本を読んでかなり心が軽くなりました。

「やる気」や「モチベーション」が不足しているのかと思っていたんですが、全然別の問題だったんですね。

自分の中の「情熱(パッション)」に目を向ければ、自然と「めんどくさい」という感情がなくなっていきました。

自分が何に「情熱(パッション)」をもってるか、わからない人も多いかと思います。

興味があるなら鶴田さんが翻訳している心に響くことだけをやりなさい!(クリス・アットウッド/フォレスト出版)がおすすめ。簡単なテストで自分か何に「情熱」を感じるか発見することができます。

ハートに聴いて「やらなきゃいけない」を減らすに関しては、ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)にも出てきた話ですね。

他人の目を気にせず、「やらなきゃいけない」を減らし、自分が幸せだと感じることに資源を投資するのが一番効率いいんです。

とりあえず行動するに関しては、休日の過ごし方で思うことがありました。

休日を効率よく過ごすためには何をして、どこに行こうかと考えているうちに段々と時間がすぎてしまい、何もできないなんてことが…。

休日の予定が決まらないときは、まずは外にでて、そのあと考えながら行動するのもいいかなと。

工夫をして心理的な負担を減らすに関しては、習慣化も関係します。習慣化関係の本を一緒に読むと効果的。習慣化といえば行動科学マネジメントの石田 淳さん。

鶴田さんは「つならない」がなくなる本も出版しています。こちらはワクワクする人生をおくるためのコツが書かれています。こちらもおすすめ!

・「つまらない」がなくなる本by鶴田豊和〜ワクワクする人生をおくるにはどうしたらいい?その答えは「何もしない」だった!

・ハーバードの人生を変える授業 by タル・ベン・シャハー 〜 人生を幸福に変えるための8つのポイント

・行動科学で人生がみるみる変わる! 「結果」が出る習慣術by石田 淳〜習慣化を身につける5つのポイント

・『声』があなたの人生を劇的に変える3つの理由 【書評】声を変えるだえで仕事がうまくいく


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